日本の国会議員は、日本の立法府である国会の議員のことを指します。日本の国会には、衆議院と参議院の2つの議院があります。
衆議院
日本国の立法府であり、国会の一院にあたります。定数は465名で、日本国民による普通選挙で選出された議員が所属しています。衆議院は、内閣の信任を得たり、予算案や法律案を審議・可決する権限を持っています。また、衆議院議員は、国民の代表として憲法で保障された基本的人権や自由を守り、国民の福祉や利益を考慮しながら、立法活動を行うことが求められています。
衆議院の優越
日本国憲法において定められた国会の二院制において、衆議院が優位な立場にあることを指します。
具体的には、日本国憲法において、立法府である国会は衆議院と参議院の二院制を採用しており、法案の成立には両院での可決が必要です。ただし、衆議院が同一の法案を三分の二以上の議員の出席と過半数の賛成により可決した場合、参議院での可決は不要となり、衆議院の優越が発揮されます。
また、衆議院選挙は定数が参議院の約2倍であるため、衆議院の議員数が多く、その影響力が大きいことも衆議院の優越を裏付けています。
衆議院議員の給料
議員年金制度が導入される前は、当時の国会議員報酬法に基づいて決定されていましたが、現在は国会議員定数等に関する法律に基づいています。
現在の衆議院議員の月額給与は、基本給が1,300,000円、会派費交付金を含めた総支給額は1,540,000円となっています。また、議員年金制度に基づく年金積立金として、月額約85,000円が控除されます。
なお、衆議院議員は、その他にも様々な手当や給付があります。詳細については、国会のホームページなどで確認することができます。
参議院
上院の役割を担っています。参議院は、244人の議員から成り、全国の都道府県ごとに選挙区が設定されています。議員の任期は、最大で6年間です。参議院の主な役割は、衆議院で可決された法案や予算案などを審議することで、衆議院と協力して法案を制定する役割を担っています。
国会議員は、日本の政治を担う上で非常に重要な役割を担っています。彼らは、国民の代表として、国政に関する重要な決定を行い、日本の発展や国民の福祉のために尽力しています。
参議院の優越
日本国憲法において参議院が衆議院と同等以上の立法権限を有することを指します。つまり、参議院が衆議院と同等の権限を持ち、衆議院と合わせて議会制民主主義の一翼を担っているということです。
具体的には、衆議院と同様に法案の審議や採決、内閣総理大臣の指名や国務大臣の任命に関する権限を持っています。また、参議院には、衆議院には存在しない議員定数の割り当てに関する権限や、議会解散後の緊急勅令の審議を行う特別委員会を設置する権限があります。
ただし、衆議院が通常国会の解散を決定する権限を持っているため、参議院が衆議院と同等以上の権限を持つことが必ずしも政治的に有利な状況になるわけではありません。また、参議院の選挙制度には特定の地域に偏りがあることも指摘されています。
参議院議員の月給
現在で1か月あたり1,233,000円です。ただし、これに加えて議員手当や運転手付き公用車の使用などの手当が支給されるため、実際にはもう少し高くなる場合があります。また、役職によっては手当が異なるため、一律ではないことに注意が必要です。
